(第3話)まだ、趣味とは言えない

ランニングを趣味に選んだサラリーマン
サッカニー

今では、仕事の取引先との飲み会の席で、趣味の話になると、ジョギングの話をするのが私の定番となっていますが、

家の中で10000歩の足踏みからやり始めた事を話すことは、ちょっと恥ずかしくて、ほとんどない。

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ジョギング開始!

巣立つ小鳥のように

当時、家の中で10000歩の足踏みをしている事は格好悪くて会社で話すことはなかった。

しかし、足踏み10000歩のトレーニングを終えた私がとうとう外を走るときがやってきた。

巣立つ小鳥のように自分を感じていた。

外を走っても大丈夫なのか?と少しドキドキを感じる40才。

妻の晴美に「走ってくるわ」と声をかけて家を出た。

晴美は唖然としていた。

ジョギングのいい所は玄関を出てすぐにできる事だ。

準備体操をするのが当たり前だが、私はそんなことは気にしない素人である。

2ヶ月前は2kmで力尽きたが、足踏みの成果がどれほどなのか?

期待2割、不安8割である。

足踏みで愛用した万歩計を腰に付け、腕時計のストップウォッチのスタートを押して、ジョギング開始。

とりあえず、走る距離を優先してペースは落とす。

目標の距離は10kmだが、

いきなり10km走るのは厳しいだろうと思って、その日の目標は5kmにした。

ランニングとジョギング

本来、トレーニングを意味する時にランニングといい、健康目的ならジョギングとい言うらしい。

しかし、私はその時の気分や相手のレベルによってランニングとジョギングを言い分ける。

どちらかというと、私はジョギングと言っている方が多いが、この物語のタイトルでは見栄を張ってランニングと書いてしまった。

そうそう、見栄を張るときにランニング、謙虚に伝える時はジョギングと言っている。

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ジョギング

感動の公園・・・

話を戻そう。

家を出発して、公園まで約1kmある。10000歩足踏みの効果と前回よりペースを落としたので公園の中も走ることが出来た。

気持ちとスタミナに余裕がある事が分かる。公園の中に入っただけでも感動した。息は切れてはいたものの、ゼーゼーハーハーというところまではいかない。

ちょっと、ジョギングを楽しんでいる優越感にも浸っていた。

こ、これが、ジョギングか!

今まで家の中で景色はテレビ画面が変わるだけだったが、今は地面を蹴って前に進み自分の力で景色を変えいている!

2ヶ月間、足踏みをした甲斐があった、練習は嘘をつかない!

と、考えれば考えるほど感動の波が大きくなる。

しかし、そんな感動を味わえるのも、2kmぐらいまでで、その後はゼーゼーハーハーが始まる。

時は9月上旬、夜にジョギングをしたが、まだまだ暑い!

心に余裕ができると、ペースを上げてしまうのが私の悪い癖である。一気に電池が切れたが、歩かずに、走り切りたいという気持ちだけは持ち続けていた。

私にとっての意地である。

4kmを過ぎると、頭の中が朦朧(もうろう)としてくる。まだかまだかと、いつ止めてもいいはずのジョギングなのに自分のルールを全うしようとして苦しくなっていく。

今日の目標は歩かずに5kmを走り切る事。

残りの距離は、ここまで走った距離の4分の1だ、と数字で自分を納得させながら走る。

残り500mになると、あと、4km地点からここまで走った距離だと自分を励ましながら走る。

曲がり角を過ぎると、ゴールが見えて、もう少し・・・・と、苦しみながら残りを走る。

ゴールすると、やっと終わった!ゼーゼーハーハとヘトヘトになっている。

家に帰ると、汗だくの私に汗臭いと妻からの冷ややかな言葉が待っていた。

残念なのは、記念すべき第1回目のジョギングのタイムを覚えていない事です。

これから続けられるのか

はじめてのジョギングを終えた私は疲れ切っていたが、目標の10kmの半分しか走っていない。これから1kmずつ、延ばしていこうかと考えていた。

それにしても、走るって大変だなぁ。40才というせいもあったと思うが、完全に電池切れで、その日はこれで終わる。

次の日、会社に行くとジョギングの疲れが残っている。

しかし、1回走っただけで、会社の人たちにジョギングを始めたと話すことはできない。

全力で仕事をしながら、週に2回ジョギングをしようと計画していた。

そして、3日後の休日に第2回目のジョギングを行う。

今回は走る前から、ジョギングに少し後ろ向きな気持ちになっていた。

また、あの苦しみを味わうのか・・・・。

でも、その日は体に鞭打って走ることを決意した。

この決意というのが消えれば、本当にジョギングを趣味にしたと言える。

当時の私にとって、まだ、ジョギングは趣味ではないという事だ。

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次話

 

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