バイアリータークは戦場で大活躍 -28話-

競走馬の足跡~世界の競馬~

 サラブレッドは「瞬発力」「スピード」「持久力」を高めるために人によって改良された馬です。第5話で話したように、ジェネラル・スタッド・ブックが発行されたことにより、昨日まで、馬だったのが、突然、ある馬だけがサラブレッドとなりました。そのサラブレッドの三大始祖についても、第6話でも触れました。ここでは、三大始祖の中で最も古いバイアリータークについて話します。

 バイアリータークは名前を「バイアリー」と「ターク」に分けます。まず、「ターク」なのですが、これはアラブ系のターク馬が由来です。ターク馬は砂漠にも適応できる強靭な馬でした。当時イギリスにはほとんどいなく、トルコ軍が保有し、トルコ軍の強さを支えていました。ターク馬の強靭さはイギリス人も知っていました。

 17世紀後半、オスマン帝国のトルコ軍がターク馬に乗り、ハンガリーに侵攻しました。そして、ヨーロッパが危機に直面しました時、イギリスは義勇兵を率いて参戦しました。その義勇兵を率いていたのがロバート・バイアリー大尉。バイアリー大尉は1688年、敗走するトルコ軍からターク馬の1頭を捕獲して、イギリスに持ち帰りました。その後、バイアリー大佐(大佐に昇格)はその馬に乗って、アイルランド反乱の鎮圧にすばらしい活躍をしました。

 ある話では、バイアリー大佐が戦闘前の偵察中に反乱軍に包囲されたが、騎乗していたターク馬の類まれなる俊敏さによって、包囲網を突破し、難を逃れたという。

 バイアリー大佐は戦乱が終わると、その馬を種牡馬にしました。そして、種牡馬として成功を納めたこのターク馬は、バイアリータークと呼ばれたのでした。

 

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