刑事ゼロ 終

ドラマの楽しさ教えます

  ナレーションは武田鉄矢、「20年間の刑事の知識と経験をすべて失うということは、刑事としての死を意味する悲劇だ。」と始まるこのドラマ。記憶を失くした時矢刑事(沢村一樹)が記憶を取り戻すことが出来るのか。難事件を解決しながら物語は進んでいく。

はじまり

 時矢刑事は京都府警に時矢ありと言われるほどの刑事。だが、その時刑事がある事件を追いかけていた時に、犯人は捕まえたが、ビルの屋上から落ちる。幸運にも水溜めに落ち、命は助かるが、刑事としての記憶は失くしてしまう。時矢刑事の刑事としての記憶が失われた事を知るのは、佐相智佳刑事(瀧本美織)と時矢刑事の叔父で町医者の生田目守雄。2人が時矢刑事の記憶が戻るまで、彼をフォローする。

事件の解決

 京都府警捜査一課13係には時矢&佐相コンビと、時矢刑事をライバル視する福知刑事(寺島進)とその相棒の内海刑事(横山だいすけ)の福知&内海コンビがいる。この2つのコンビが競い合い、時には協力して事件の謎を解く。事件解決の直前には時矢刑事の頭に「ピー」音が鳴り、謎を解決する思考回路が回りだす。これが記憶を失った時矢刑事の切り札だ。

時矢刑事のビフォアーアフター

 記憶をなくす前の時矢刑事がビフォアー時矢刑事。記憶を失くした後をアフター時矢刑事と呼ぶ。佐相刑事が過去と今の時矢刑事を表現するときに使う形容詞。時には他の言い方もする。

 ビフォアー時矢は切れ者で、取り調べもきつく、1人でぐいぐい事件を解決するタイプ。

 アフター時矢は基本的にはすっからかん。だが、直感や考え方だけはビフォアー時矢に勝てる。人格も優しくなっている。そして、佐相刑事のフォローがあり、捜査は何とか進んでいく。

最終回

 時矢刑事が記憶を失くしたきっかけとなった事件が解決する。事件は「タロットカード」を模したタロット連続殺人事件。犯人は看守の草葉(今野浩喜)だった。草場は殺人被害者を利用して、殺人を犯しながら釈放される人たちを法に代わって裁く。草葉の考えに共感する人もいて、その人たちも草葉の共犯者である。

 ビフォアー時矢刑事は共犯者の一人である能見(高橋光臣)を追いつめるが、この殺人は「刑事の罪が生み出したもの」と能見に告げられ、ビルからの落下とともに時矢刑事の刑事としての心が閉ざされたのだった。これが、記憶を失くした理由。

 では、記憶を失くした原因が分かったところで、時矢刑事の記憶が戻ったのかというと、実は戻らなかった。そして、そのままドラマは終わる。何とも、滑稽なアフター時矢刑事となってしまった。でも時矢刑事の脳や心はビフォアーより、アフターを選んだんだろうと和やかに食事に行く一同であった。

私の感想

 記憶を失くした時矢刑事と時矢刑事がなくした記憶をフォローする佐相刑事。時矢刑事が記憶を失くしている事は他に誰も気づかない(途中、元妻の奥畑弁護士(財前直見)にはバレる)。無理があるが何とか強引に物語が進む。最後まで時矢刑事の記憶が戻ることなく終わったのは、ハッピーエンドだったかもしれない。良い終わり方だった。

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