3年A組 終

ドラマの楽しさ教えます

  SNS「マインドボイス」を利用して、魁皇高校の校舎立てこもり事件を生中継。主犯は柊一颯(美術の先生、愛称:ブッキー、菅田将暉)。彼の目的は最終回で明らかになった。

柊の目的その1

 1つ目の目的は影山澪奈(上白石萌歌)の自殺の真相を明らかにすること。澪奈は有名水泳選手。しかし、玲奈はベルムズが作成したドーピングフェイク動画によって選手生命が断たれた。ベルムズのフェイク動画では過去に、高校の先生だった一颯の恋人も犠牲となって、教師を辞めることになった。そのベルムズにフェイク動画を依頼したのは魁皇高校の武智大和(田辺誠一)先生。彼の悪行も公になって、SNSでコテンパンに叩かれた。これが1つ目の目的。

柊の目的その2

 SNSの怖さをSNSユーザーに伝える事。ドラマが進行する中で、誰が悪人なのかSNSでは勝手な誹謗中傷が続く。ドラマの始まりでは柊一颯が悪人、その後、坪井先生(神尾佑)、武智大和先生と変わり、最後には再び柊一颯が悪人扱い。しかし、柊一颯は途中、生徒のために立てこもるヒーローとしてもSNS扱われる。SNSの中では目まぐるしく見方が変わるのだ。

 SNSでは画面に見えている事だけで勝手なことが書かれる。そして、澪奈の自殺の原因の1つはSNSによる澪奈への誹謗中傷である。ドーピングのフェイク動画を見たSNSユーザーが澪奈の事をSNSで叩く。これも澪奈自殺の原因である。それを、SNS利用者に理解してもらうことが2つ目の目的だった。

(SNSマインドボイス)

柊の目的その3

 柊一颯の生徒を目覚めさせることが3つ目の目的。物語の途中、玲奈の自殺の真相を生徒たちに考えさせる。その中で、生徒一人一人がもつ心の問題を全力で、誠心誠意で柊は説く。手を上げることもしばしばあるが、あくまでも愛のムチ。真剣に生徒の事を想い、生徒たちの信頼を得ていく。この立てこもり事件についても、途中から生徒から協力を得て、数々のトラブルを乗り越えていく。最終回では澪奈の自殺を止められなかった茅野さくら(永野芽衣)の心を鎖を断ち切る。


柊の目的は達成できたのか

 柊はすい臓がんを患っていた。余命1年。彼は自分の命が燃え尽きる前に教師としてやるべき事をやり遂げた。彼はSNS社会に一石を投じたが、社会が大きく変わることはなかった。ただし、彼の生徒たちは多くの事を学び、SNSユーザーにもほんの少しだけ柊の気持ちが伝わったようだ。

私の感想

 菅田将暉のと生徒たちの演技が半端ない。女子生徒も涙や鼻水まで流して演技をしていた。特に柊が水越涼音(福原遥)の胸ぐら掴んでドアに押し当てた場面では度肝を抜かれた。なんせ、先生と生徒のぶつかり合いが物凄く、見ごたえたっぷりなドラマ。

 武智大和のマイペースも滑稽だったが、武智大和の悪行が見え始めてからの彼の急落にも意表を突かれた。一番笑ったのが正義のヒーロー「ガルムフェニックス」の登場だった。柊一颯が郡司刑事(椎名桔平)に捕らえられようとした時にかっこよく柊を助ける。これには、驚いた。こんなドラマがあるとは。


最後は生徒が先生を慕う美しいドラマとなった。

(校舎の屋上で)

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