イノセンス 始

ドラマの楽しさ教えます

【前置き】

 日本では有罪率ほぼ100%の刑事事件裁判を戦い、冤罪を勝ち取る弁護士のドラマ。主人公の黒川拓弁護士(坂口健太郎)が所属する保駿堂法律事務所がドラマの舞台だ。保駿堂法律事務所の別府長治所長(杉本哲太)と登別次郎弁護士(正名僕蔵)は黒川の冤罪弁護を良しとしない。彼らは新人の和倉楓弁護士(川口春奈)を使って、黒川の行動を監視させるが、和倉はその真意を知らない。黒川の専属パラリーガルの城崎穂香(趣里)と湯布院和人弁護士(志賀廣太郎)は、黒川の見方である。事務所外ではテレビ日本報道局社会部ディレクターの有馬聡子(市川実日子)、東央大学理工学部准教授の秋保恭一郎(藤木直人)も黒川の支援をする。黒川は城崎、湯布院、有馬、秋保、そして、何も知らない和倉とともに裁判を戦う。

 また、黒川の父親の最高検察庁次長検事の黒川真(草刈正雄)が、東京地方検察庁の指宿林太郎検察官(小市慢太郎)とともに絶縁状態の息子の黒川拓の考え方(冤罪弁護)を変えようともしている。

【第一話】

 第一話では、阿蘇重雄(吉田栄作)が自宅放火の容疑で起訴された。初めは否認をしていたが、警察の取り調べの圧力に、嘘の自白をしてしまい、調書が作られた。警察の見込み捜査にはめられてしまったのだ。

 見込み捜査とは状況だけで判断し、犯人を特定すること。この事件の場合、病気で亡くなった息子の治療費のため、借金を背負った阿蘇が自宅に放火し、保険金詐欺を行ったという見込。阿蘇を犯人として決めつけ、証拠も阿蘇が犯人であるかのようにそろえる。見込みを優先し、阿蘇の話を受け付けない警察からの自白強要が招いた冤罪裁判である。

 黒川は阿蘇の冤罪を立証するため、多くの視点から現場を見る。結局、放火は押し入れに片付けられていたストーブの誤動作だった。誤動作の原因は、近所の廃工場(自宅から200mほど)でのサバイバルゲームで使用された違法無線。違法電波がストーブの誤動作を誘発し、ストーブが着火し火事となった。

 黒川は焼けた家の図面から構造を再現し、検察が主張する梁(木)の燃え跡の形を再現し、検察の見解を覆すなど、見事な逆転劇であった。

【私の感想】

 ちょっとオタクな黒川弁護士の今後の冤罪裁判での戦い方が楽しみだ。出演者も、草刈正雄、藤木直人、坂口健太郎と幅広い世代の実力派が出ている。川口春奈が花を添え、趣里の個性派主演を支援する役柄も、定番なのか。最近、よく見る小市慢太郎にも目がいく。華やかさがあるとは言えないが、安定感がある出演者と、今後の展開が楽しみだ。

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