レ・ミゼラブル 終わりなき旅路

ドラマの楽しさ教えます

【前置き】

 フジテレビ開局60周年特別企画で放送された現代版レ・ミゼラブル。特別ドラマはあまり、ブログには書かないが、地元の神戸、姫路が舞台になっていたので、思わず書いてしまった。やっぱり、知っている地域がドラマの舞台になると嬉しい。そして、この物語も非常によかった。最後は涙をこらえるのに必死だった。出演者のディーンフジオカ、井浦新、山本美月は私が好きな役者だ。馬場純の純粋な気持ちが、自信を苦しめる。ドラマに出てくる「悩んだときは難しい方の道に行け」とは、いい言葉だ。罪を償う方法として素晴らしい格言である。

【物語はじまり】

 主人公の青年時代の馬場純(吉沢亮)は弟の手術代(純からの肝臓移植)を稼ぐために一生懸命働く少年。しかし、母親が斉藤歌織(かたせ梨乃)からの金になる話にそそのかされて、詐欺に合いお金を取られる。それを取り返すために純は歌織の夫で、詐欺主犯の斉藤太(寺脇康文)と口論になり、暴力を振るわれて、太を押し倒したときに太は打ちどころ悪く死んでしまう。すべては、ここから始まる。神戸市での事件である。

【阪神淡路大震災】

 1994年純は姫路市の少年刑務所で服役中に純の危篤報告を受け、弟に臓器を届けたくて刑務所を脱走するが間に合わなかった。テレビでは脱走した純のニュースが流れていた。純は自殺しようとするが、神戸市の徳田育成園の徳田浩章(奥田瑛二)園長に助けられ、徳田育成園に連れていかれる。徳田育成園は問題を抱える子供たちの受け入れ場所でもあった。そこで、弁護士を目指す渡辺拓海と出会う。しかし、1995年1月17日の神戸の大震災に遭遇して、拓海の遺志を継いで、馬場純は渡辺拓海として生きていくことになる。

【東京にて】

 時は過ぎ、2004年、馬場純(ディーンフジオカ)は渡辺拓海となって、犯罪弱者を守る個人弁護士事務所を開業し、弁護士をしていた。そこで、本当の渡辺拓海の元婚約者の佐山梨沙子(桂里奈)も素性を知った上で、知り合いとなっていた。しかし、純が殺してしまった斉藤太の息子の斉藤涼介(井浦新)刑事とも出会ってしまう。さらに、弁護依頼人の不破唯(山本美月)、その娘の梢とも出会う。

 唯は水商売のため、深夜まで運営している法外な料金を取る無認可保育園に梢を預けるしかなかった。しかし、唯も梢も、経営する田辺真澄(長谷川涼子)、田辺元(金子ノブアキ)の法外な料金の請求や嫌がらせに苦しめられる。しかし、唯は病により梢を残して、亡くなってしまった。その頃、斉藤刑事は拓海が馬場純であることの核心をつかみ、拓海を追い始めるが、拓海は梢をつれて、姿を消す。田辺夫妻が経営していた無認可保育園は拓海の警察への告発により摘発され、閉園となった。

【福島にて】

 さらに時は流れ、2018年、拓海は福島県で梢とリンゴ農園を営んでいた。そこで、再び田辺夫妻と会う。田辺夫妻は自転車の窃盗転売で生活していた。田辺夫妻は斉藤刑事から拓海に関するの聴取を受けており、拓海が脱走犯の馬場純であることを知っていた。拓海は田辺夫婦から脅されかけたところで、田辺夫妻が自転車窃盗で斉藤刑事に捕らえられた。しかし、斉藤刑事は拓海の情報提供との交渉の際、逆に田辺夫妻に殺されかける。それを救ったのは拓海だった。


【やるべきを終える】

 一方、梢(清原果那)も大人になっており、地元の若き政治家の碓氷慎(松下洸平)と結婚を前提に付き合っていたが、大物政治家であり、慎の祖父の碓氷太一郎は結婚を猛反対していた。そんな時、慎が肝臓病になり、移植が必要になるが、拓海がそのドナーになる。ドナーになる条件として、梢と慎の結婚を太一郎に認めさせた。そして拓海は太一郎に自分の過去を話し、碓氷家に迷惑をかけないことを伝え、術後姿を消すことも話した。手術が終わり、拓海はやるべきことをすべて終えた。拓海は馬場純として、最後は斉藤刑事に捕まえてもらい物語は完結する。

 なかなかの大作だった。馬場純の生きざまに、「ああ無情」を感じた。

 

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